ウイング社で物件仕入れをメインで行っている遠藤部長に会い、過去のアパート販売事例などを紹介してもらった。
遠藤部長は、アパート物件の仕入れに定評があり、その腕を見込まれて、ウイング社がスカウトして入社したと、吉良さんから聞いていた。遠藤部長は、都内一棟マンションの1億円弱物件、地方一棟マンションの4,500万円など過去の事例2つを取り上げ、購入時の自己資金やローン金額、毎月のキャッシュフローなどを説明してくれた。ワンルームと異なり、金額が大きいため投資を決意するには、かなりの勇気がいると感じた。
遠藤部長から、どんな物件が希望かと聞かれ、私は、「自宅近くの大田区にこだわりたい」と即答した。投資する上で、場所にこだわるのはよくないと理解はしていたが、私には事情があった。数年前、妻は病気で仕事を辞めた。現在は元気になったが、仕事に就くまでの体には回復していないので、せっかく大金を投資するのであれば、私が買ったアパートの管理作業などをさせて、少しでも、働く喜びを実感させてあげたいとの思いがあったからだ。
次に、私は、用意できる頭金や預貯金などについて話をした。遠藤部長は、私の自己資金を考慮し、希望に沿う物件を探してみますと言ってはくれたが、遠藤部長の表情からは、私の予算で大田区のアパートを持つのは、かなり、難しいことが読み取れた。
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