悩んだ挙げ句、S銀行で融資申請手続き

 

 悩んだ末、朝一で、福岡市マンションを購入して、CFを改善させることにし、アパートローンを申し込むことを吉良さんに連絡した。吉良さんもホットした様で、夕方、S銀行で待ち合わせることにした。

 

 昨日の話があまりにも突然だったので、ウイング社に不審を抱いた私は、約束の時間に現れた遠藤部長、吉良さんに、すぐに、真実を知るため質問を繰り返した。しかし、二人の返事とその表情からは、今回の件については、ウイング社の落ち度や、嵌める計画があったとは思えず、あくまでも想定外なことだったと感じとることができ、少し安心した。

 

 ウイング社との会話を終え、S銀行内に入った。S銀行のF氏より、融資申請書類について、一通り、説明を受けた後、F氏からは、銀行としては、融資をする上で、不動産物件の評価も大切だが、チドリンさん自身に融資しているのです、と逃げ道のない話をされてしまった。そして、いざ、5,350万円の融資申込書に、記名、実印を押すことになったが、自分の判断は、本当に大丈夫なのか不安がよぎった。しかし、後には引けず、融資申請手続きは着々と進み、約1時間30分位かかって無事終了した。

 

 そのあと、すぐ、司法書士が来て、登記関係の見積書を提示された。その見積書は、吉良さんからもらっていた想定の司法書士費用を20万円も上回っていたが、S銀行のF氏が居る前で、値引き交渉するのは気が引けたので、高過ぎると感じつつも、その金額でお願いすることにした。これで、今日の手続きは全て終了し、あとは、3/9金の融資決済を行うだけとなった。

 

 S銀行を出た時は、もう20時を過ぎていた。昨日の出来事でゴタゴタしたが、今日の手続きが無事完了したので一杯行きましょうか?ということになり、餃子居酒屋に行った。ビールで乾杯すると、吉良さんは、今回のアパートを私に第一優先で紹介した苦労話をし始めた。この物件は、不動産業者が団子状態になっていたので、仕入れでは遠藤部長が苦労したが、社内では優良物件なので、営業マン同士で取り合いになっていたとのことだった。

 

 さらに、仕入れ担当の遠藤部長までもが、自身のお得意さんに紹介したいなどと独り言をつぶやいていた中で、何とか、社長に協力してもらって、ここまで来れたことを話してくれた。私は、吉良さんの苦労話を聞き、不動産投資をするには、物件も大切だが、担当営業マンの大切さを本当に感じた。

 

 何はともあれ、昨日からの出来事を乗り越え、今日に至るまでは大変だった。

 

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