大田区AP+工場の物件購入を検討⑯

 

メインバンクからの連絡は、新規に融資するには担保が足りないので、すでに、融資している区分物件に対して再度抵当権を設定すれば可能だという提案だった。ただ、私自身の不動産知識では到底理解できる提案ではなかった。

 

しかしながら、話をよく聞くと、融資を受けてから数年経過したときには、物件評価はあまり変わらないので、再度、担保を付けられるケースがあるのだという。確かに、その区分物件は、品川区のマンションなので、評価は当時とそれほど変わらず、新たに担保を設定できるのだろう。そして、メインバンクの提案なので、それほど、リスクがないだろうと考えた。

 

決済実行までの時間は僅か、悩んでいる場合ではないので、「わかりました。それで進めてください。」と返事をした。

 

大田区AP+工場の物件購入を検討⑮

 

物件購入の実行日まであと5日しかないところで、やっと、銀行から連絡が来た。

 

「チドリンさん。実はまだ本部からはOKをもらえていないのですが、もう決済まで時間がないので、支店長の判断で条件付きですが、進めることができます」

 

「ありがとうございます。もう、どうなるかと思っていました。何でも受け入れるので、条件を教えてください。」

 

「実は、いろいろシミュレーションしたのですが、どうしても今のままだと、200万円くらい担保が不足しています。この点を本部から指摘される前に、前もって不足部分をカバーすれば支店長判断で実行に移すという案です。具体的には、すでに当行から融資している物件に対して、更に、担保を付けると言うことです。」

 

「はあ???」

 

大田区AP+工場の物件購入を検討⑭

 

メインバンクからは、未だに融資の返事がないので、仲介業者も焦りはじめた。

 

「チドリンさん。実行まで、あと10日ですが大丈夫でしょうか?」

「支店としては、本部にかけあって何としても融資を通すと言っているので、信じるしかありません。」

 

支店と相談の上、融資実行予定日を決めたので、それまでには結論を出してくれるだろう。。

ここまで、時間を費やして、まさか最悪の結果にはならないと思うが、不安だらけだ。。。

 

大田区AP+工場の物件購入を検討⑬

 

 メインバンクの信用金庫からは、未だに、融資結果の連絡が来なかった。

 

 実は、このような状況になることを、私は予想していた。というのは、現在、一棟物APを3棟、区分を3つ所有しており、ほとんどをフルローンで借り入れているため、約2億円の借入残高があることに加え、ある事業計画(不動産以外)のため、他行の無担保カードローン等で約1,900万円程度の借入があるのだ。

 

 当然、信用金庫からすれば、この借入状況は信用情報機関から把握できるので、追加融資は非常に難しいと判断しているに違いない。しかし、長年付き合いのあるメインバンクとしては、その状況も理解しつつ、何とかしようとしているのだろう。

 

 なお、ある事業計画とは、このブログで初めて公表するが、いずれ掲載しようと思う。

 

大田区AP+工場の物件購入を検討⑫

 

 その後も、やはり、融資課からの質問に対して繰り返し回答する日々が続いた。しかし、いつになったら結論が出るのか見通しがつかない状況が続いた。いつもは、数日で融資が下りるのに、今回は根掘り葉掘り細かいところまで質問が及び、時間がかかっているので、明日にも銀行から「今回は融資駄目でした」と言われるような気がした。

 

 そんな中、不動産会社から、融資の状況はどうかという問い合わせが来た。私は、正直に、銀行の支店としては融資に積極的なのだが、ローン残高が多いので、本部の了解を取るのに苦労していて、見通しがついていないことを伝えた。